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男性・女性とも死因トップは、「大腸がん」
厚生労働省の人口動態調査によると、平成21年の1年間に癌で命を落とした女性は約19万人。そのうち大腸がんはなんと19,659人。これは、がんによる女性死亡者の約10%になります。平成15年には、それまでの死亡原因トップの胃がんを抜いて大腸がんが女性の死亡原因の第1位となっており、年々増加傾向にあるといわれています。もちろん男性のがんによる死因トップは「大腸がん」です。


腸(小腸・大腸)の長さは、一般的な成人で約7mあります。それでは、腸を広げた面積はというと約260㎡とテニスコート1面くらいの面積になります。
腸は立派な神経器官です。腸にある神経細胞は1億以上あり、これは脊髄の神経細胞よりも多く、脳からの指令ではなく、腸が自立して機能しているということです。そして、自立している腸が必要なものと不必要なものを選別して、取り入れているのです。これらの判断は、ある意味生命に関わる重要なことですから、いかに腸が重要な器官かがわかります。

意外にも全身のリンパ球の約60%は腸で機能しています。そして、免疫抗体の60%も腸でつくられています。つまり、腸は立派な免疫器官なのです。
腸とは全く関係ないと思われていたアレルギー疾患(花粉症、ぜんそく、アトピー)などは腸内環境によってなりやすいということが近年明らかになっており、それ以外にも癌に代表される慢性疾患なども腸内環境によって、発症率や治癒率が大きく影響されているといわれています。

また、腸内では数多くの微生物が生息しており、その数なんと100兆個、重さにして約1kgもあり、それ以外の身体の微生物と合わせると、わたしたちの体重の約2キロ分は微生物ということになります。
そのたくさんの微生物の中に腸内環境を整える「善玉菌」がいます。もちろん、相反する「悪玉菌」も存在し、このバランスによって腸内環境が左右されます。


人は食べなければ生きていけません。ですが必要な栄養分を吸収した後は、きちんと排出しないと様々な病気を併発することがあります。
現代人は、少なからず腸の調子が良くない方が多いはずです。それは、ジャンクフードや高カロリー食品の過剰摂取、野菜や果物の摂取不足などが原因と言われており、その他様々なストレスなども主な要因とされています。
これは、アレルギーやがんなどの慢性疾患が増えている現状とも比例しており、男女ともに死亡原因の第1位が「大腸がん」というのは、異常ともいえます。
そして、腸内環境を悪くしているのが「便秘」や「宿便」です。腸内に長く食べ物が滞在することにより、必要な栄養分だけでなく、発がん物質まで腸は取り込み、やがて発がん物質が腸壁に貼り付き、がんを引き起こします。

前述のいくらスゴイ腸であっても、歳を重ねるごとに腸内の善玉菌や腸の粘膜が衰え、免疫力が低下してきます。
そうなると、腸内環境を整え、毎日規則正しく排便するには、栄養バランスはもちろんのこと野菜や果物を豊富に取ること、毎日の運動がかかせません。
そうはいってもなかなか現状では実現が難しいようです。




